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アマオケ活動に関するTipsを書き留めてます

練習の録音はYouTubeで配信するのが便利

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多くの楽団で練習の録音が配布されていますが、録音の再生やデータ管理って面倒ですよね。

特に再生が面倒なのは死活問題で、配布してもほとんど聴かれず次の練習に反映されない…なんて状況に容易に陥ります。 *1

今回はそんな状況に陥らないための対策として、YouTubeを使った録音配信をご紹介します。
再生する側だけでなく配信する側にもメリットが多いので、各楽団の録音係の皆様にはぜひ参考にしていただきたいです。

はじめに:録音再生の面倒くささ

録音は一般的にwavやmp3ファイルのような音声ファイルで配布されますが、これらの再生が面倒なのは、

  • ファイルのダウンロード・削除が面倒
  • 再生環境の整備が面倒
  • 聴きたい箇所へのシークが面倒

辺りに原因があると思われます。 *2

ファイルのダウンロード・削除が面倒

1時間を超える大容量の音声ファイルをいちいちダウンロードして、聴いたら空き容量を確保するためにいちいち消す…正直面倒です。

再生環境の整備が面倒

また、スマホには音声ファイルの再生環境が整っていないことが多く、操作性の悪さを我慢しながら聴くか、わざわざ環境を構築する手間を強いることになります。 *3

聴きたい箇所へのシークが面倒

さらに「時間がなくても最低限ここは聴いてほしい」とトップやコンマスが懇願する光景もよく目にしますが、再生位置の微調整の面倒さに阻まれて想いが届かないこともしばしば。 *4

今回紹介するYouTube配信は、これらの面倒くささを解消するのに有効な録音配信方法です。
以下では、YouTube配信の方法と、YouTube配信が面倒くささ解消につながる理由を紹介します。

YouTubeを使った録音配信の流れ

YouTubeによる録音配信の流れは以下のとおりです。

  1. 配信者が録音を動画に変換してYouTubeにアップし、動画のURLを団員に送る
  2. 団員が送られたURLにアクセスし、録音(YouTubeの動画)を聴く

とてもシンプルです。

動画変換・アップの方法は?

YouTube配信での難関は、動画の変換とYouTubeへのアップです。

やり方は色々ありますが、動画変換からアップまで自動でやってくれるサービスを利用するのが便利です。
代表的なものがTunesToTubeで、僕もよく利用しています。

www.tunestotube.com

使い方は記事を改めてご紹介します。

YouTube配信のメリット

シンプルな流れでできるYouTube配信ですが、音声ファイルをそのまま配布するのに比べ様々なメリットがあります。
ポイントは、YouTubeの動画再生・管理環境が利用できる点にあります。
具体的にどう便利になるのか、実例を交えて紹介します。

ただし、ここで自分の録音を例に挙げる勇気はないので、代わりに僕のお気に入りの音源

youtu.be

で説明します。*5

スマホでも再生環境が整っている

AndroidでもiPhoneでも大抵YouTubeの再生環境が整っているので、配布された録音をスムーズに再生できます。

この記事をスマホで見ている方も、動画のリンク
https://youtu.be/MFHV85kmRhI
をタップすればそのまま再生できるはずです。
最近は多くの方がちょっと音源を聴く用途でYouTubeを利用しており、操作に慣れているのもYouTube配信の強みです。

音声ファイルのように、専用のダウンローダや再生アプリをインストールし、慣れない再生環境で聴く手間がなくなります。

各自のファイル管理が不要

YouTubeを使ったことがある方はご存知の通り、動画のダウンロードや削除はYouTubeのインターフェースが勝手にやってくれます。

音声ファイルそのままで配布されたときのように、各自でファイルをダウンロードして、聴かなくなったらファイルを消して…といった手間がなくなります。

再生開始位置の指定が楽

聴いてほしい箇所があるときは、URLの後ろに「?t=00m00s」と書き加えるだけで再生位置を指定できます。

hokoxjouhou.blog105.fc2.com

例えば先程の動画リンクを
https://youtu.be/MFHV85kmRhI?t=19m15s
とすれば、第2組曲が始まる19分15秒の時点から再生されます。

URLで指定してあげれば1タップでジャンプできるので、各自で再生位置を微調整する手間がなくなります。

コメントを残せる

YouTubeのコメント機能を使うことで、聴いてほしい箇所や各自が気づいたことを書き留めておけます。

このコメント機能には細かい便利機能が備わっており、特に再生位置の自動リンク機能は練習の録音で重宝します。
再生位置の自動リンク機能は、コメントで再生位置を「0:00」の形式で書くだけで、その再生位置へのリンクが自動で張られる機能です。
上の動画でも、

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のように各組曲の開始位置がコメントされており、時刻をタップするだけで各組曲へジャンプできるようになっています。

練習の録音では、上の例のように練習の切り替わり点の索引を作るだけでなく、録音で気づいたことを時刻とともに書き留めておけば、録音も参照できる練習記録として活用できます。

録音をプレイリストで整理できる

主に配信者向けの話ですが、過去の録音をmp3ファイルで残しておくと他のファイルと同じように管理する手間が発生します。
練習のたびに数が増え、個々のファイルの容量も大きく、いつ誰が参照するか分からないので保存場所もめったに変えられない…と、うまく管理しないとすぐに破綻する厄介な代物です。

その点YouTube配信では、YouTubeにアップしてしまえば後はプレイリストで管理できるので、ファイル管理の手間が大きく軽減されます。
また、容量も実質無制限なので、空き容量管理のストレスも無くなります。

アップロード動画総容量と総本数の制限について - YouTube ヘルプ

また、プレイリストは配信者だけでなく、再生者にとっても便利です。
例えば演奏会や1回の練習単位でプレイリストを作成し、プレイリストのURLを団員に送っておけば、過去から最新の録音まで常に同じURLから参照できるようになります。
録音のたびに毎回異なるURLを参照する手間や、過去の音源を参照するためにメールを漁る手間がなくなります。

注意点

ここまでYouTube配信のメリットを紹介しましたが、注意点もいくつかありますので紹介します。

15分以上の動画のアップロードは初回だけ認証が必要

15分以上の動画をアップロードするためには、アカウントの認証が必要です。

support.google.com

ただし認証と言ってもSMSか電話で認証コードを受け取るだけなので、簡単に済ませられます。
また、一度認証を通せば、それ以降は認証無しで自由にアップロードできます。

身内だけの配布なら公開範囲を「限定公開」に

YouTubeにアップロードした動画の公開範囲は「公開」「限定公開」「非公開」の3段階で設定できます。

「限定公開」にすると検索結果に上がらないため、URLを知っている人しか再生できなくなります。
練習の録音を団内だけに配布するのであれば「限定公開」に設定するのが良いかと思います。 *6

著作権侵害に注意

YouTubeでの配信に限った話ではありませんが*7著作権を侵害しないようにご注意ください。

vcmorizo.hatenablog.com

上の記事でも言及したとおり、死後50年が経過していない作曲家の曲の練習や、団外のソリストや指揮者が参加した練習の録音は、身内以外にも著作権が発生している可能性があるので、取り扱いには注意してください。

著作権侵害の誤警告がたまにくる

YouTubeは独自に著作権侵害を見張っており、音声や映像を解析して著作権侵害の疑いがある動画を見つけるとアカウントに警告が来ます。

練習の録音の場合は、プロの演奏の録音が動画に無断で使用されていると疑われた場合に警告されます。
自分たちの演奏を録音しただけなら何もやましいことはないので、フォームに従って異議申し立てをすれば警告を取り下げてくれます。*8
この異議申し立ても記事を改めて紹介したいと思います。

おわりに

録音は聴いてもらってナンボなので、世の録音係には録音再生の手軽さを追究し続けてほしいです。
YouTube配信は音声ファイルを動画に変換する一手間こそ掛かりますが、それを補って余りあるほどの便利さが得られますので、ぜひお試しいただけたらと思います。

*1:正直、僕も人から配布された録音は聴かずにスルーしてしまうことが結構あります。ダウンロードが面倒なので。

*2:しかもタチが悪いことに、問題に対処すべき録音係はファイルをよく触っているせいで、問題に気づかないことが多いです。

*3:特にiPhoneはWeb上の音声ファイルを再生する環境が貧弱で、録音を配布するときにかなり気を使います。

*4:ヒラの団員もトップも録音係も経験した立場から言わせてもらうと、悪いのはヒラの団員でもトップでもなく、録音を手軽に聴けるように努力しない録音係です。

*5:ヤニグロ演奏のバッハの無伴奏チェロ組曲です。

*6:団の活動PRなどの目的で「公開」にするのは、それはそれでありだと思います。

*7:音声ファイルでも、いくらパスワードを掛けようが、不特定多数がアクセスできるサーバーに録音を無断でアップするのは著作権公衆送信権)の侵害にあたります

*8:むしろプロの演奏と間違われたので誇るべき